今が未来に繋がると信じて、種まきをする
仕事や人生が苦しい時やうまくいっていない時ほど、「今が未来に繋がると信じて、目の前のことに一所懸命になる」ことは、とても大切なことだなと感じています。(もちろん、本当にメンタルがやられてしまいそうな時は、まずは、その状況を回避、解決することの方が優先なケースもあります。)

目次
誰にだって、人生、キャリア、仕事の波がある
モチベーション曲線(ライフチャート)
人生やキャリアを振り返ると、平坦な人生やキャリアが続いていた人を、少なくとも私は見たことがありません。人生やキャリアにおいて、誰もが、満足度や充実度、幸福感が高い時、逆に低い時というのがありました。
横軸に時間(年齢)をとり、縦軸に満足度や充実度として、その満足度や充実度の浮き沈みを書くのがモチベーション曲線(ライフチャート)です。キャリアの研修で、この人生のモチベーション曲線を、何人もの受講者に書いてもらっています。私自身も何度も書いたことがありますが、誰もが平坦な人生ではなく、良かった時、悪かった時の波があります。
私も、子どもの頃の自身への葛藤、離婚や失恋、仕事や職場の人間関係で、満足度や充実度、幸福感がとても低かった時期というのが何度もありますし、逆に、自身の挑戦、仕事の努力、再婚、人や旅との出会いなど、色々なことで幸福度がとても高かった時期もあります。
私もキャリアカウンセラーですが、キャリアに対するプロフェッショナルになったからといって、常に自らのキャリアに対する満足度を高い状態に保てるわけではありません。自らのキャリアを常に高い状態に保てる紆余曲折、満足度が高い時、低い時を何度も繰り返している人生です。
大切なことは、その人生の様々な転機とどう向き合うかです。
辛い時期にそれをどう受け止めるのか
辛い時、うまくいかない時というのは、心が疲弊します。嫌な上司がいたり、職場の人間関係がうまくいかなかったり、望むような仕事ができなかったり。理由は多様だと思いますが、それは自分が悪い、誰が悪い、環境が悪いということは置いておいて、その人にとっては「とても辛い今である」ということです。そんな時は、心が疲弊してしまうし、色々なことをネガティブに捉えがちになるし、嫌なこと、辛いことに、意識がフォーカスされて、そのことばかりを考えてしまったり。そして、より一層、辛くなっていく。辛い時とは、本当に何もかもがうまくいかなかったり、嫌なことが重なって、その人を襲ってきてしまいます。
そんな辛い中にいる時に、それをどう受け止めるか、というのはとても大切です。少なくとも私は、2つのことを想うようにしています。
- 止まない雨はない
- 今に向き合って努力することは、いつか何かに繋がると信じる
日本という国は、毎年、梅雨はやってくるし、何日も雨が降り続くことがあります。しかし、止まない雨はありません。モチベーション曲線も同じです。ずっと底辺を歩むことはありません。(もちろん、長く辛い時期が続くことはあるかもしれません。大病だったり、色々な理由で。)
この苦しい時期が、1年続くかもしれないけれど、2年、3年続くとは限らないし、全く同じである可能性の方が低い。そう捉えるようにしています。
2つ目は、今のこの辛い状況に向き合って、今、自分ができることに努力のエネルギーを注ぐことが、いつか何かに繋がる。未来のいつの何に繋がるかわからないけれど、何かに繋がると信じて、否定的になってばかりいないで、その中でも自分にとって価値ある今やれること、やりたいことはなんだろう、と意識するようにしています。
スティーブ・ジョブズのメッセージ
アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏が、スタンフォード大学でスピーチをした有名な話があります。YouTubeに動画があるので、観たことがない人には、ぜひ1度、観てほしい内容だなと思います。
YouTubeより:スティーブ・ジョブス 伝説の卒業式スピーチ(日本語字幕)スピーチの中では3つのお話をされていますが、その一番最初の「点と点をつなぐ」というお話です。まさに、未来に繋がると信じて、今の目の前のことに一所懸命に取り組む、というお話をしています。
まとめ
現状を打破するのは、自分であり、行動しかない
今の辛い時期が一生続くことはない。止まない雨はない。そして、今できることに一所懸命に取り組むことが、未来の何かに繋がると信じて取り組む。ということを書きました。
他人と過去は変えられない。ムカつく上司の考え方や態度、価値観を変えることは難しい。今日までの辛かった昨日や一昨日、この数週間や数ヶ月という過去を変えることもできない。変えられるのは、自分と未来でしかないのです。
そのために大切になってくることが、他人と過去は変えられないけれど、他人と過去に対する自分が受け止める意味づけを変えることはできる、ということです。この辛かった昨日やこれまでの数ヶ月という事実を変えることはできないけれど、そこに未来に繋がる成長や経験になるんだ、と捉えることは、自分の捉え方によって変えることはできます。
モチベーション曲線(ライフチャート)を描いてみるというキャリアワークには、自分の過去の体験を振り返り、内省し、その意味に気づくことが、ワークの大切なポイントになります。ただし、これは辛かった過去が過ぎ去った後に振り返るワークです。心に余裕を取り戻したからできる振り返りですね。苦しい渦中にいる時はなかなか難しいと思います。
だからこそ、苦しい渦中にいる時は、何年か経って振り返った時に、今というのが必ず価値のある体験になるんだ。今はそんな風には感じることはできないくらい辛いけれど、数年経ったらそう感じられるようになる。だからこそ、少しでも「意味ある今」にするために「今、私ができることはなんだろう。今、私がやるべきことはなんだろう。」そんな風に、今という状況に向き合ってみることです。
例えば、上司が嫌で嫌でしょうがない時、転職をするかどうするかという具体的な選択も大事ですが、2年後、3年後、転職してようが、転職せずに今の会社にいて環境が変わろうが、変わるまいが、2〜3年後の私自身のキャリアのために、今、私ができること、今、私がやるべきこと、やりたいことはなんだろうか、と考えてみることです。
未来に向けて種まきをする
そして、今の自分ができること、やるべきこと、やりたいことが、少しでも浮かんできたら、きっとそれが未来に繋がると信じて、一所懸命に取り組むことです。今の会社で働く就業時間外のことかもしれない。ブログを始めてみるとか、書籍を読むとか勉強するとか、人脈形成をするとか、プロボノやボランティアで活動を始めてみるとか。
それこそが未来に向けて種まきをするということです。2年後、3年後に芽が出て、育っていくと信じて、種まきをする。その上で、転職をする、しないなど、具体的なことも、真剣に考えたり、真剣に悩めばいいのです。
嫌な上司に対してむかついたり、悲しい思いや辛い思いもするでしょう。それ自体が解決するわけではないのですから。悲しい気持ちや辛い気持ちになることも受け入れつつ、ただ、否定的な気持ちや感情になっているだけではなく、同時に未来に向けての種まきのことについて向き合ってみてはどうでしょうか。
変えられるのは、自分と未来です。そのためにも、未来に向けての種まきについても考えてみる。そして、未来に繋がると信じて、取り組んでみる。
このことも同時にやっていくこと。私自身、辛い気持ちで、悶々とした日々を数ヶ月過ごした経験があります。その数ヶ月は、あまりポジティブなことも考えられず、当然、ポジティブな行動を取ることもできませんでした。
ただ、数ヶ月経って、このままじゃいけない、そう思って、右往左往しながら取り組んできたことが、ここに書いたことです。
止まない雨はない。未来の何かに繋がると信じて、未来のキャリアのために、今私自身ができる種まきはなんだろう、今、私がやりたい種まきはなんだろう。そういうことに意識をむける時間が長くなればなるほど、自分の中に再び活力というエネルギーが湧いてきます。
辛い気持ちになる環境がなくなったわけではないので、エネルギーが湧いたり、エネルギーを吸い取られたり、一進一退ですが、エネルギーを吸い取られるばかりの毎日からは抜け出せました。
辛い気持ちや、今がそういう時期であることも、しっかり受け止めた上で、だからこそ、未来の自分のキャリアのために、今できる、今やりたい種まきはなんだろう、そんなことも考えてみてはいかがでしょうか。








